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北国のフットボール文化を体感したい！
2004.1.28～30
北海道札幌市

　うっかり真冬のこのくそ寒い中ちょいとした仕事で北海道に来ることになった。仕事に関するシンポジウムちゅうのに参加するためです、まぁ出張みたいなもんです。職場の上司、先輩らには、
「なんでお前が行くんだよ！行ったって何にもわからねえだろぉ！バーカ！！」
「ホントなんでも飛びつきやがってお前はバカだなぁ！！遊んできて終わりだろ」
などなどくそみそに言われても僕はくじけない。だってそんなこといわれ慣れちゃっているし。この季節の北海道なんて行ったことないし、雪深いこの季節のフットボール文化ってのを体感してみたいってんで行ってきました。…ウソです、あくまで目的は仕事！！シンポジウムでのお勉強です。

　仕事で行っているのでこのぶらり旅はそんなに広がらないんですけどね、とりあえず２００１年にバイクで旅したとき来れなかった札幌厚別公園競技場に行きたかったんです。今はＪ２でもがくコンサドーレ札幌のホームスタジアム、札幌ドームの完成でどうも薄れがちのスタジアムではありますがＷ杯開催の巨大スタジアムだけがすばらしいわけじゃない。地方のフットボール文化を支えてきたこじんまりとしたスタジアムってのにもまた魅力があるものです。冬のシーズンオフの競技場に北国のフットボール文化を求めて行ってきました。

　２８日羽田発に乗って千歳空港へ。今回のこの旅は航空券、宿泊先は自分で用意することになってましたんでね、楽天トラベルを使わせてもらいました。インターネットで予約できて格安だったんで簡単。「アウェー観戦術」にも書いてありますけどやっぱりツアー会社に頼んじゃうのが一番安い！！千歳空港から新札幌へ、札幌のホテルに立ち寄る時間がなかったもんで直接、札幌厚別公園競技場に向かいました。スーツだのなんだのの荷物のはいったスポーツバックを片手にいざスタジアムへ！新札幌からさらに地下鉄で大谷地駅へ、さらに中央バスで平岡９条３丁目ってバス停まで。この中央バスってのが曲者で１時間に２本しかない…。新札幌駅ですでに１６時。「大丈夫かな？？暗くなっちまう…」そんな不安を抱えてなんとかバス停、平岡９条３丁目までたどり着いた。もうあたりはほのかに薄暗い。ここから徒歩５分のはず。バスの運転手さんに聞いた方向に歩くと見えてみた見えてきた。よし！コンサドーレ札幌の聖地を拝むことができる。

　札幌厚別公園競技場はご覧のようにトレーニング施設も兼ねているとのことで真冬のこの季節にも明かりがともり地域住民の方々が汗を流していた。なるほどなるほど地域密着感が伝わってくる。トレーニング施設の受付のお兄さんに声をかけた。
やす「あのすみません。スタジアムの見学をさせていただきたいんですけど」
兄さん「見学ですか？かまわないですけど何を見るんですか？」
やす「いえね、私、サッカー観戦が好きで、だからちょっとスタジアムが見たくってここまできたんです。」
兄さん「この雪深い中？」
やす「はいピッチとか観客席とか見たいんですけどいいですかね？」
兄さん「いいですけどピッチはご覧のように雪の下だし観客席も行き積もっちゃって大変ですよ」
やす「ピッチ？」
お兄さんの指差す方向は壁・・だと思ったらガラスの引き戸、向こう側は雪の壁…。その下がピッチだと言う。ピッチの上にはメートル単位の雪が積もっていた。そりゃ兄さんも目をパチクリさせて「コイツ頭おかしい」みたいな顔をするはずだ。それでもここまできたんだからくじけられない。
やす「ああ…それでもいいです。見学させてください」
とりあえず関係者の方に「いけるもんなら見学してみろ」と許可をもらった…。ガラスの引き戸を開けてピッチに…って無理…。ここに何があるかなんて分からない雪の壁。っていうか真冬の北海道、そりゃそうだわなぁ…。オレ頭おかしい…。

　次は観客席。「はぁあはぁあ…」ものすごい勢いで積もった雪をかきわけて観客席へ向かった。「はぁあはぁあ、オレは頭がおかしいオレは頭がおかしい…」つぶやきながらそれでも階段を登る。観客席からはご覧の景色が広がる。今まで行ったことのないスタジアムの景色を見るとなんともいえない感激があったものだけど、今回はズバリ「あ～あオレは頭がおかしいなぁ」って思っただけ…。北のフットボール文化、「こりゃ冬はサッカーどこの騒ぎじゃないね…」ある意味めちゃめちゃ体感できました。…さあ札幌に行こう。。

　来た道を戻って新札幌から地下鉄ですすきのに向かえばホテルに行ける。バス停平岡９条３丁目の前で途方にくれる。「あれ？次のバスは４０分後…」凍死しちゃう…。仕方ないので大谷地駅まで歩いて行くことにした。スタジアムで雪をかきわけ歩いたおかげでもうすっかり靴もびちょびちょ、もうほとんどヤケクソ。たしか歩いても２０分くらいのはず。雪が舞い散る中テクテクと駅まで、４０分くらいかかりました。北のフットボール文化はさておき「オレはここじゃとても暮らせない」ってことが身にしみて分かった…。

　すすきの駅近くにあるホテルに着いたころには１９時をまわっていた…。はぁぁすげえ疲れた。でもここまま寝ちまったらホントもったいない。大通りまで歩いて雪祭りの会場を見たり行列のできている札幌ラーメン屋に行ってみたりしてこの日はおしまい。さらに２９日は仕事でその夜は職場の上司に連れられてボロッボロ…。この旅日記全然広がらない…。ホント書いてみたはいいけど、管理人の頭のおかしさだけしか出てこない旅日記となってしまいました。ごめんなさい…。

　この札幌厚別公園競技場での無謀な行動がたたったのか？風邪をひいた。３１日出勤の朝、熱が37.8度あった。うう…休めねえ…。別に僕が休んだところでたいした戦力でもないんだけど、
「札幌で遊びすぎたんじゃないの～！やっぱりやすはバッカだなぁ～！」
「すすきので変な病気もらってきたんじゃね～のぉ～！」
なんて好き勝手なことを言われるに決まっている。休めねえ…。重い身体にムチを打って仕事へ。
やす「おはようございます…」
主任「おおぉ～！久々だなぁ、北海道はどうだったぁ！おっとんじゃコイツは消しておかないとなぁ」
とホワイトボードの文字を消し始めた。
やす「なんすか？やすＳＳＫって？」
主任「ススキノのＳＳＫだよぉ～！たのしかったぁ？」
はぁぁ風邪はひくしこの人たちへのお土産代もバカにならなかったしやっぱりオレってバカだなぁ…。今回のこの旅は百害あってなんたらって感じでした…。トホホ。。

・札幌厚別公園競技場徹底ガイド

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